しずおか文化のページ→しずおか世界翻訳コンクール→翻訳セミナー開催 |
翻訳セミナーを開催しました
12月16日(土)、静岡市駿河区にある静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」にて「翻訳セミナー・第4回ジュニア翻訳コンクール表彰式」を開催しました。
翻訳セミナーでは、第1部において、「ゲド戦記」翻訳者で静岡県掛川市在住の清水眞砂子氏が「聴くということ・読むということ」と題して講演を行いました。清水先生からは、「一語を大切に思いを込めて訳す」「自らを表現する前にただひたすら人の話を聴くこと」「翻訳とは音痴が歌を歌うようなもの」「原作者の人生と自分の人生をぶつけ合うこと」「ただひたすら日本語を磨くこと」など翻訳をする際にとても示唆に富んだ言葉をいただき、参加者からは大変有意義な講演であったとの感想をいただきました。
「ゲド戦記」翻訳者
清水眞砂子氏
また、第2部においては「日英翻訳セミナー」と「ロシアの翻訳事情」と題して第5回しずおか世界翻訳コンクール英語部門最優秀賞受賞者のアンガス・ターヴィル氏とロシア語部門最優秀賞受賞者のアレクセイ・ジノフ氏がそれぞれセミナーを開催しました。
アンガス・ターヴィル氏
アレクセイ・ジノフ氏
「日英セミナー」では、向田邦子著「かわうそ」を題材とし、参加者から事前に寄せられた翻訳例を教材として講師がコメントを加えながら解説しました。翻訳例の提出は希望者のみでしたが、参加者の約半数から翻訳例が提出され、また、講師の申出によりセミナー開催後のフォローアップも行われるなどとても充実したセミナーとなりました。
「ロシアの翻訳事情」セミナーでは、「源氏物語」などの古典から村上春樹などの現代文学がロシアでどのように読まれているか、また、過去50年における旧ソ連、ロシアでの翻訳出版事情などを講師がわかりやすく解説しました。講師の手元には、翻訳された村上春樹や吉本ばなななどの書籍が用意され、参加者も実際に手に取りながらセミナーを受講しました。
伊豆文学フェスティバル実行委員会では、今後も参加者の皆さんの満足度が高い講演会・セミナーなどのプログラムを提供して行きたいと考えております。
今後も皆さんの御参加をお待ちしております。
しずおか文化のページ→しずおか世界翻訳コンクール→翻訳セミナー開催 |