しずおか文化のページ 伊豆文学フェスティバル 第25回伊豆文学賞入賞作品決定

令和4年1月14日更新

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第25回伊豆文学賞入賞作品決定


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 文学のふるさと伊豆・東部をはじめ静岡県内を題材とする文学作品を公募した第25回伊豆文学賞の入賞作品が次のとおり決定しました。


1 審査結果  (入賞作品のあらすじはこちら)

(1)小説・随筆・紀行文部門
作品名(種別) 作者名 居住地
最優秀賞
海豚 いるか (小説)
髙部たかべ   つとむ
千葉県
浦安市
優 秀 賞
黒潮くろしおみさき (小説)
江尻えじり   七平しちへい
静岡県
静岡市駿河区
佳  作
戸川とがわ 半兵衛はんべえくろ はんべ
(小説)
高平たかひら   きゅう
千葉県
千葉市稲毛区
ラスト・ソングス (小説)
シズカ・クサナギ
静岡県
駿東郡小山町
(2)掌篇部門
作品名 作者名 居住地
最優秀賞
しろへび
こうず   みき
愛知県
豊橋市
優 秀 賞
しおあじ
櫛谷くしや   翔大しょうだい
千葉県
船橋市
あか るい よる
横山よこやま   大河たいが
宮城県
塩釜市
ダイヤモンド 富士ふじ
星野ほしの   有加里ゆかり
静岡県
富士市
無観客むかんきゃく
みなと   千波ちなみ
神奈川県
足柄下郡湯河原町
ぐるぐる
秋野あきの   葉介ようすけ
東京都
世田谷区

2 最優秀賞受賞者のコメント

(1)小説・随筆・紀行文部門  髙部 務
【受賞の知らせを聞いて】
 昨年度優秀賞を受賞し、今回は最優秀賞を目指して応募したため、念願が叶い嬉しく思う。
 地域の歴史を書こうと小説を書いており、今回の受賞でその思いが実を結んだ。作品にも登場する山梨の郡内地域で生まれ育ち、昔からイルカを食べる習慣があったが、なぜなんだろうと調べたことがきっかけ。静岡から運ばれてきていることが分かり、沼津の図書館にも何度も通って調べて書き上げた。

【応募の動機、静岡県との関わり】
 清水の少年サッカーの取材を通じ、清水との関わりを持つ。山梨県生まれの自分は静岡人のあたたかさと懐の深さに惹きつけられた。前回(第24回)応募作品は桜エビを扱ったが、今回は、沼津から山梨に運ばれたイルカに興味を持った。

【作品に込めた思い】
 喰い物の乏しい山梨の郡内。仕事を求めて沼津に出た主人公が、獲れすぎるイルカの処置に困惑する漁師に対し、喰い物の尊さを訴え、それを生かす道を模索する主人公の情熱。
(2)掌篇部門  こうず みき
【受賞の知らせを聞いて】
 「最優秀賞です」の言葉に耳を疑った。何度も書き直しをした作品で、それを評価していただき、大変光栄です。

【応募の動機、静岡県との関わり】
 5年前から湖西市の文学塾に通っている。少しずつ力をつけ、昨年から掌篇部門に応募を始めた。静岡県のお友達が増え、三島や下田を訪れる事がある。

【作品に込めた思い】
 少女だった自分を思い出す事が出来る。今現在、お年寄りに携わる仕事をしており、未来の自分も想像が出来る。同じ時代を生きた証を作品に込めた。

 最優秀賞作品についての審査員コメント


(1) 小説・随筆・紀行文部門
 最優秀賞「海豚」は、親しみのある時代小説で、時代を超えて人々の温かさが、駿河と甲州の「食」を通して繋がっている。時の流れを超えて、今も共感できる作品。駿河と甲州のどちらを贔屓するのではなく、人間愛や食の豊かさを強く感じられ、読後感が明るかったのも嬉しい。
(審査員:太田治子)

(2) 掌篇部門
 
 祖母へ向けられた主人公のまなざしが自然で、淡々としていながら温かく、哀しみの中におかし味もあり……つまりペーソスとユーモアのバランスが絶妙で……胸を打つ素晴らしい掌篇でした。時の流れと心模様が上手くリンクして、蝦蟇口の中の干からびた白い蛇と語り手の「私」が見る幻の蛇が掌篇を珠玉の文学に昇華させています。短い中でここまで描いた才に敬意を表します。
(審査員:諸田玲子)

4 審査員

(1) 小説・随筆・紀行文部門
三木 卓 (作家、第69回芥川賞受賞・日本芸術院会員)
(作家、第87回直木賞受賞)
嵐山 光三郎 (作家、第58回読売文学賞受賞)
太田 治子 (作家、第1回坪田譲治文学賞受賞)
(2) 掌篇部門
  (作家、第87回直木賞受賞)
諸田 玲子 (作家、第26回新田次郎文学賞受賞)
中村 直美 (株式会社交通新聞社 常務取締役 第2出版事業部長)

 賞

◆小説・随筆・紀行文部門
  最優秀賞  賞金  100万円
  優秀賞  賞金 20万円
  佳 作  賞金 5万円

◆掌篇部門
  最優秀賞  賞金    5万円
  優秀賞  賞金 1万円

 募集結果

(1) 応募総数 454編
(小説206編、随筆49編、紀行文12編、掌篇187編)

(2) 年代別応募数
年代 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90代 100代 不詳 合計
小説・随筆・紀行文 1 13 15 20 42 73 73 28 0 1 1 267
掌篇 3 15 14 23 34 33 50 15 0 0 0 187
合 計 4 28 29 43 76 106 123 43 0 1 1 454
(3) 居住地別応募数
居住地 静岡県 東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 愛知県 その他
道府県
海外
小説等 129 39 26 10 12 11 40 0
掌篇 86 21 18 6 7 8 40 1
合 計 215 60 44 16 19 19 80 1

7  入賞作品のあらすじ ←クリックすると「あらすじ」ページを表示できます。

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