しずおか文化のページ伊豆文学フェスティバル第19回伊豆文学賞入賞作品決定

平成28年1月31日 更新

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第19回伊豆文学賞入賞作品決定


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 文学のふるさと伊豆・東部をはじめ静岡県内を題材とする文学作品を公募した第19回伊豆文学賞の入賞作品が次のとおり決定しました。
 表彰式は、3月6日(日)に三島市の三島市民文化会館で「伊豆文学フェスティバル」として開催します。表彰式の後には、「伊豆文学塾」をあわせて行います。内容は、伊豆文学賞の審査員を務める作家の村松友視さん、嵐山光三郎さん、太田治子さんによる文学座談会です。
 フェスティバルの当日には、三島市主催の関連イベント「三嶋大社正式参拝ツアー」や「文学バスツアー」も行われます。 (「伊豆文学フェスティバル」の案内はこちら


1 審査結果  (入賞作品のあらすじはこちら)

◆小説・随筆・紀行文部門
作品名(種別) 氏 名 居住地
最優秀賞
け     ひこごろう
蹴れ、彦五郎(小説)
いまむら  しょうご
今村 翔吾
滋賀県草津市
優 秀 賞
                 もり  ある
さあ、つぎはどの森を歩こうか(紀行文)
おくだ  ゆうすけ
奥田 裕介
静岡県浜松市北区
佳  作
       あし
ブタの足あと(随筆)
 はしもと あきみつ
橋本 顕光
静岡県榛原郡川根本町
こいのたよりえんしゅうおうらい
恋飛脚遠州往来(小説)
  さいとう  まさる
齊藤 勝
 さいとう  ようだい
(齊藤 洋大)
愛知県春日井市
◆メッセージ部門
作品名 氏 名 居住地
最優秀賞
 ゆや   ながふじ
熊野の長藤
おおた  ともこ
太田 智子
静岡県湖西市
優 秀 賞
かざまちみなと ぼんおど
風待港の盆踊り
なかがわ ようこ
中川 洋子
静岡県下田市
      わたし  ゆめ   ちず
これが私の夢の地図
*本名非公表
  にしもり   りょう
(西森  涼)
静岡県静岡市清水区
しか  まい  さと
鹿ん舞の里
なかの  すずよ
仲野 鈴代
静岡県静岡市葵区
かきたがわ  み
柿田川を見つめて
つちや  のぞみ
土屋 望海
静岡県駿東郡清水町
 えいこん  いしぶみ
「英魂」の碑
みやじ  たかお
宮司 孝男
静岡県湖西市

(メッセージ部門特別賞) 
学校名 内容
学校奨励賞
静岡県立御殿場高等学校
応募多数

2 最優秀賞受賞者のコメント

◆小説・随筆・紀行文部門  今村 翔吾(本名)
【受賞の知らせを聞いて】
 昨年、初めて書いた作品で伊豆文学賞に応募し、最終選考まで残った。入賞を逃したが表彰式に出席し、伊豆文学塾での「伊豆文学賞で時代小説の入賞はむずかしい。我々の期待を超える作品を待っている」との審査員の言葉に奮起した。時代小説で再挑戦し、最優秀賞に選ばれたことは本当に嬉しい。

【伊豆文学賞応募の動機や静岡県とのかかわり】
 幼少期から、小説家になりたいという夢は抱いておりました。静岡県が好きでよく旅行に行っており、旅先で伊豆文学賞を知りました。諦めていた夢をそこで思い出し、昨年から応募するに至りました。処女作で最終選考まで導いていただいて、そこから一年執筆を続けてきました。志すきっかけをいただいた賞です。

【作品に込めた思い】
 戦国時代において一、二を争う愚将とも揶揄されることもある今川氏真。しかし蹴鞠や剣術に長じていたことから並々ならぬ身体能力があったことが窺えます。現代ならば、その才は賞賛されるものでしょう。現代で評価を得ぬ才が未来では評価を得ることもある。才そのものに貴賎はないという思いで書きました。
◆メッセージ部門  太田 智子(本名)
【受賞の知らせを聞いて】
 驚いています。書くことには不慣れですが、心を乗せられたことでスムーズにペンが進み、結果良い作品として見ていただけたと思います。
 母に良いプレゼントができました。素敵な機会をありがとうございました。

【伊豆文学賞応募の動機や静岡県とのかかわり】
 豊かな自然や食と文化が溢れる静岡県内で人生の殆どを過ごしています。その中でも熊野記念公園の長藤と能舞台で行われる秋の薪能が好きで、永遠の中に今を感じます。その土地が持つ魅力を表現できたらと思い書いてみました。

【作品に込めた思い】
 花を愛で人を想う気持は今も昔も変わらず、平凡な日常の中に共に感じる幸せや喜びがあります。年をとるということを理解できるのは、その年齢にならないと難しいと思いますが、寄り添うことを忘れないようにしたい。そんな思いを込めました。

 最優秀賞作品についての審査員コメント


◆小説・随筆・紀行文部門
 今回の伊豆文学賞では、歴史小説でもとても新しい風が吹くような、素晴らしい香りのにおいたつような小説が誕生した。また、紀行文や随筆作品も入賞し、題材もさまざまでバラエティに富んでいたが、それぞれの良さが際立っていて大変に印象に残る回だった。
 最優秀賞「蹴れ、彦五郎」は登場人物の設定、重層的な構成、蹴鞠の描写などが素晴らしく、読後感が爽快である。審査員全員一致の上、ほぼ満点で最優秀賞に選ばれた。

◆メッセージ部門
 
 今回、あらためて文章を書くことのむずかしさを思った。決して作品のレベルが低いわけではないが、傾向と対策の練りすぎによるパターン化と、パワー不足をとくに感じさせられた。もっと見つけた題材にこだわり、そのこだわりを自分の文章で読み手に伝えてほしい。
 最優秀賞の「熊野の長藤」は、熊野御前のエピソードを紹介しつつ母への思いをそっと重ねるとともに、熊野御前ゆかりの地や事物に対する思いが熱く書かれている。

4 審査員

◆小説・随筆・紀行文部門
三木 卓 (第69回芥川賞、日本芸術院会員)
  村松友視 (第87回直木賞)
(第58回読売文学賞)
(第1回坪田譲治文学賞)
◆メッセージ部門
  村松友視 (第87回直木賞)
清水眞砂子 (翻訳家・児童文学評論家)
中 村 直 美 (株式会社交通新聞社第2出版事業部事業部長)

 賞

◆小説・随筆・紀行文部門
  最優秀賞  賞金  100万円
  優秀賞  賞金 20万円
  佳 作  賞金 5万円

◆メッセージ部門
  最優秀賞  賞金    5万円
  優秀賞  賞金 1万円

 募集結果

◆応募総数 646編
(小説159編、随筆46編、紀行文14編、メッセージ427編)

◆年代別応募数
年代 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90代 不詳
小説等 17 20 39 58 48 18
メッセージ 374 12 18 11
合 計 381 23 24 51 76 59 19
◆居住地別応募数
居住地 静岡県 東京都 神奈川県 埼玉県 愛知県 その他 海外
小説等 120 26 15 44
メッセージ 403 15
合 計 523 30 19 59

7  入賞作品のあらすじ ←クリックすると「あらすじ」ページを表示できます。

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