しずおか文化のページ伊豆文学フェスティバル第18回伊豆文学賞入賞作品決定

平成27年1月31日 更新

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第18回伊豆文学賞入賞作品決定


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 文学のふるさと伊豆・東部をはじめ静岡県内を題材とする文学作品を公募した第18回伊豆文学賞の入賞作品が次のとおり決定しました。
 表彰式は、3月8日(日)に沼津市のプラサ ヴェルデで「伊豆文学フェスティバル」として開催します。表彰式の後には、「伊豆文学塾」を併せて行います。内容は、伊豆文学賞の審査員を務める作家の村松友視さん、嵐山光三郎さん、太田治子さんによる「伊豆文学よもやま話」をテーマとした文学座談会を開催します。
「伊豆文学フェスティバル」の案内はこちら


1 審査結果  (入賞作品のあらすじはこちら)

◆小説・随筆・紀行文部門
作品名(部門) 氏 名 居住地
最優秀賞
まつりのあと(小説)
すずき  きよみ
鈴木 清美
静岡県浜松市中区
優 秀 賞
ぎんりん  せ   の
銀鱗の背に乗って(小説)
くまざき  ひろし
熊崎 洋
静岡県沼津市
佳  作
     みち
あぜ道(小説)
くらもち       こ
倉持 れい子
長野県飯田市
あかふじ    はま
赤富士の浜(小説)
だいご  とおる   
醍醐 亮(筆名)
東京都世田谷区
◆メッセージ部門
作品名(部門) 氏 名 居住地
最優秀賞
 あかでん   の
「赤電」に乗って
ふじもり
藤森 ますみ
静岡県湖西市
優 秀 賞
よんじゅういちねんめ  ふじさん
四十一年目の富士山
わたらい さぶろう
渡会 三郎(筆名)
千葉県柏市
         あゆ
Mさんの鮎
なかがわ ようこ
中川 洋子
静岡県下田市
あさ  やさいちょくばいじょ
朝の野菜直売所
くりた         こ
栗田 すみ子
静岡県焼津市
あめ  なか  にょらい
雨の中の如来
みやじ  たかお
宮司 孝男
静岡県湖西市
みどり
緑のプリン
あんどう  ともあき
安藤 知明
大阪府豊中市

(メッセージ特別賞) 
作品名(部門) 氏 名 居住地
特別奨励賞
       まつり はっけん
あやめ祭の発見
あらかわ  ももか
荒川 百花
静岡県伊豆の国市
学校名 内容
学校奨励賞
伊東市立南中学校
応募多数

2 最優秀賞受賞者のコメント

◆小説・随筆・紀行文部門  小説「まつりのあと」 鈴木 清美
【受賞の知らせを聞いて】
 すごく嬉しく思うのと同時に、信じられない気持ちです。
 文章を書くことが好きで10歳から小説を書き始めましたが、長い作品を書いたのは久しぶりでした。そんな作品を先生方にしっかり読んでいただいた上に、評価していただけたことが嬉しく、大変光栄です。
【伊豆文学賞応募の動機や静岡県とのかかわり】
 私は、浜松市で生まれ、高校卒業まで浜松で過ごしました。大学卒業後、関東で働いた後、地元に戻りました。今、浜松は元気がないのではないかなと感じています。そこで、浜松と浜松まつりを題材にした小説を書き、全国に浜松の魅力の一部でも伝えられたら…と思い、伊豆文学賞に応募いたしました。
【作品に込めた思い】
 時間の流れは、私たちに、たくさんの恵と喪失をもたらします。毎日の生活の中で出会ういくつもの選択。それが、自分に何をもたらすかということは、ずっと後になってからでないとわからないものなのかもしれません。それでも、私たちは様々な選択をし、それを引き受けて、毎日を懸命に生きていく。そこに人生の尊さがあり、そういう意味で、どんな人生も等しく意味がある。そのような思いをこめました。
◆メッセージ部門  「『赤電』に乗って」 藤森 ますみ
【受賞の知らせを聞いて】
 天にも昇る心地というのはあまりに平凡ですが、どう表現すれば・・・・・・舞い上がっております。読んでいただく方にとって、身近な人とのコミュニケーションやスキンシップについて見つめ直す機会になれば幸いです。
【伊豆文学賞応募の動機や静岡県とのかかわり】
 10年ほど前、文章も書き慣れないままに、いきなり小説部門に挑戦しました。30枚の原稿を埋めることに必死で、タイトルもピント外れだったと思います。
 今回、若い頃に初めて赤電に乗った当時のエピソードを想い出して、地元の遠州鉄道の歴史を調べてみようと思いました。
【作品に込めた思い】
 コミュニケーションとかスキンシップ等の言葉が、今ほど世の中でいわれていない時代でした。父の墓参りで、不器用だった父娘のワンシーンがよみがえり、遠い父の記憶をたどってみたくなりました。

 最優秀賞作品についての審査員コメント


◆小説・随筆・紀行文部門
 年々レベルが上がっており、いい作品が揃って選考に苦労した。今のことを描いても過去とつながってることや、忘れないことの大切さなどを伝える作品があって、共感できた。
 ただ、パターンがある程度決まってきていることは否めない。特に、時代小説を書くことは難しく、史料に頼りすぎたレジュメになりがちなので注意が必要である。
 最優秀賞「まつりのあと」は、小説らしい小説である。ピアノがキーポイントとなり、清々しく本賞にふさわしい作品だった。日常生活を淡々と書いているところがよかった。
◆メッセージ部門
 
 突出した作品が見い出せないことが寂しかった。作品のレベルというよりも、メッセージとしての躍動感や広がりといったものに物足りなさを感じた。次回以降、メッセージとして伝える必然性を持った、熱が伝わってくる作品を期待したい。
 最優秀賞「『赤電』に乗って」は、日ごろあまり取り上げられない当たり前にあるものにスポットを当てたことがよかった。てらいのない文章にも好感がもてた。

4 審査員

◆小説・随筆・紀行文部門
三木 卓 (第69回芥川賞、日本芸術院会員)
  村松友視 (第87回直木賞)
(第58回読売文学賞)
(第1回坪田譲治文学賞)
◆メッセージ部門
  村松友視 (第87回直木賞)
清水眞砂子 (翻訳家・児童文学者)
中 村 直 美 (株式会社交通新聞社広告事業部部長)

 賞

◆小説・随筆・紀行文部門
  最優秀賞  賞金  100万円
  優秀賞  賞金 20万円
  佳 作  賞金 5万円

◆メッセージ部門
  最優秀賞  賞金    5万円
  優秀賞  賞金 1万円

 募集結果

◆応募総数 439編
(小説178編、随筆31編、紀行文16編、メッセージ214編)

◆年代別応募数
部門 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代 90代 不詳
小説・随筆・紀行文 3 7 16 33 40 64 43 16 0 3
メッセージ 154 1 4 7 11 20 14 0 1 2
合 計 157 8 20 40 51 84 57 16 1 5
◆居住地別応募数
部門 静岡県 東京都 神奈川県 埼玉県 愛知県 その他 海外
小説・随筆・紀行文 113 23 18 10 6 54 1
メッセージ 186 5 5 5 2 11 0
合 計 299 28 23 15 8 65 1

7  入賞作品のあらすじ ←クリックすると「あらすじ」ページを表示できます。

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