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最優秀賞 |
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三島夏祭りは、町中がしゃぎりで盛り上がります。はじめのあたりは、夏祭りの内容について説明してあり、そのあとは、私の体験談や、感じたことをまとめてあります。
5月の連休を過ぎると、三島の町のあちこちで「チャンチャンチャン・・・」という鉦の音が響き始めます。
この書き出しで始まる「三島夏祭り」。是非読んでいただけたら幸いです。
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優秀賞1 |
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三島の魅力は、「富士山=伊豆」の縦軸と「三嶋大社=広小路」の横軸が時空を超えて織り成す都市構造と、清らかな湧水に溶けた三島人の「情け」にある。それは「女郎衆のお化粧が長い」ことを許す大らかさであり、「情け」が溶けた富士の湧水が潤す日常でもある。夏まつりの中日にお神輿が三嶋大社の門前を出発し、広小路へお遊びになられるのも、「情け」であり、都市の遊び心である。三島は実に大人のまちである。
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優秀賞2 |
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遠州大念仏というのは今からおよそ450年前に三方ヶ原の合戦で命を落とした兵の霊を慰めるために始められたと言われている。その大念仏を子供の頃、私は母に手を引かれてよく見に行った。その母がその頃から40年ほど経った頃亡くなり、私のうちでも遠州大念仏の舞いや歌が行なわれることになった。大念仏を眺めている私の耳に、懐かしい母の声が確かに聞こえたのだった……。
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優秀賞3 |
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息子が初めて招待してくれた温泉旅行。それはてっきり『父の日』の贈り物と思っていたのに、私は付録だった。伊豆稲取港近くの寿司屋。
「オカア、長い間のロッキー(老衰で逝った我が家の愛犬で、息子の相棒だった)の介護、ありがとう」と、金目鯛のフルコースを前に、女房に感謝する息子。
けれど、むしろ私にはその方が嬉しかった。元々『父の日』などどうでもいいのだ。
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優秀賞4 |
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景色よし、魚よし、温泉よしの三拍子揃った別天地「伊豆」。夫と伊豆に行くときに必ず立ち寄る奥野ダム、松川湖。その周遊遊歩道を夫婦でゆっくり歩く。何度訪れても、四季折々の自然がやさしくあたたかく迎えてくれる。慌しい日常から逃れて、二人で歩くことは、夫婦の関係を問い直すことでもある。夫のストレスや不調に寄り添い、辛いときを乗り越える旅の途中下車地。松川湖を歩くことは、伊豆に行くことと同じである。
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優秀賞5 |
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私は旅行が好きで各地に行っていますが、その経験の中で伊豆に特別な懐かしさを感じてきました。その理由を考えると、台湾人としての自分のアイデンティティーを明らかにする事が出来るかもしれない。そんな期待を持って今回の応募に臨みました。そして、作文しながら、期待を現実のものにするための糸口を見付けたような気がしています。その貴重なチャンスを与えて下さったこのコンテストに深く感謝します。
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