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最優秀賞 |
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私が生まれ育ったのは、静岡県西部の、うなぎの養殖が盛んな浜名湖のほとりにある小さな町です。
子どもの頃、町の行事の一つに、「徒歩浜名湖一周」がありました。当時は参加できなかったので、今回は夢の実現です。
又、浜名湖は、亡き父が愛してやまなかった場所です。何故あれほどまでに通い続けたのか、その魅力を知りたいと思いました。
車ではなく、自転車で旅をしたことで、わかることがありました。
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優秀賞1 |
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私が幼い頃から参加してきた藤枝大祭。大変歴史深く、伝統のあるこの祭りは三年に一度行われます。
長唄、三味線、囃子方というフルメンバーによる生演奏で地踊りを披露する藤枝大祭は、「長唄における地踊り」
の調査でその規模と質において日本一です。このように立派な祭りにとても誇りを持っているので、ぜひ紹介したくて作品にしました。
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優秀賞2 |
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旧天城街道は古道愛好家の亡妻が「どの古道よりも楽しかった」と言った思い出の地である。
たしかに伊豆半島を縦断する一本の道には、歩くしか手段のなかった時代の人々のさまざまな思いがこもっている。
失われたように見える古い時代の道は、ずっと遠くから現代につながっているのだ。
とくに旧天城トンネルは、喜々として通り抜けていった妻の後ろ姿が
甦ってくるようで、私には限りなく郷愁をそそられる風景である。
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優秀賞3 |
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大昔南海にあった火山島が移動してきて日本列島にぶつかった。
生まれたのが真鶴から今の御殿場線沿いに沼津あたりまでを含む伊豆半島だ。
その伊豆一番の自慢は全国巨木ランキング二位の来宮神社の大クスだ。
頼朝をはじめ鎌倉将軍はこれを見ている。熊野神社のホルトノキ、三島大社のキンモクセイはその樹種で日本一だ。
他にスギやクス、ビャクシンに見るべき巨木がある。
神奈川の巨木ヤマモモの源である伊豆の情報が望まれる。
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優秀賞4 |
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静岡県湖西市は今から約1500年前の古墳時代から焼き物の生産地だった。
窯跡は千にも及ぶと言われている。その湖西市で作られた焼き物、現在では須恵器と呼ばれる陶器は実に美しい。
どこが美しいのか。色でも絵でもなく、それらを作った人たちの心が美しい。
その純粋な心に触れると眺めているこちらの心も洗われる気がする。
それらを見に、ぜひ湖西に来ていただきたい。
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優秀賞5 |
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この海には、確かな思い入れがある。女性との思い出、静かな渚の明るい景色。
ぼくは、白須賀の雄大な海から、たくさんの宝物をもらった。ここでは、陸と海が対峙し、お互いの威容を競っているかのよう。
一日という明滅のなかで、そこに住む人々のストーリーがある。やがて静かに明るい海は、夕闇に沈む。来てください、この海。
静岡県湖西市、白須賀。
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